ペットが亡くなったとき、「虹の橋に向かう」「虹の橋を渡る」と表現されることがあります。
虹の橋(Rainbow Bridge)とは、死に別れた飼い主とペットが再会する天上世界のことです。
この【虹の橋】という詩は作者不明のまま世界中に広まり、
ペットを亡くして苦しむ人々の心を癒やしてくれるようになりました。
その詩をご紹介します。
原文は英語で動物のことは「animal」と表記されていますが、
ここではすべて「犬」と訳して記します。
虹の橋
天国の手前に虹の橋と呼ばれる場所があります。
死を迎えてこの世を去った犬たちは、虹の橋に行くのです。
そこには用意された美しい草原や緑の丘が広がり、
犬たちは一緒に走ったり遊んだりできるのです。
豊富な食べ物に水、お日様の光があり、
暖かく心地よく、のんびりと暮らします。
病にかかったり年老いた犬たちは皆、
健康になって元気になります。
傷ついたり不自由な体になった犬たちも、夢の中で見た、
元通りの元気でたくましい姿にかえっています。
犬たちはどの子もこの上なく幸せに満ち足りています。
しかし一つだけ小さな不満があります。
残してきた大好きな飼い主と会えなくて寂しいのです。
しかしある日、一匹が突然立ち止まり遠くを見つめます。
その瞳はきらきらと輝き、身体はしきりに震え出します。
突然群れから離れ、緑の草原を軽やかに速く、
速く飛び越えて行きます。
そう、遠くにあなたの姿を見つけたのです。
そして、ついにあなたと出会うと、再会を喜び、
強く強く抱き合います。
もう二度と離れたくないから。
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎ、
あなたは両手で最愛の友の頭をなで回します。
疑うことを知らない無垢の瞳が見つめてきます。
ずっと昔に別れていても、
心から決して消え去りはしなかった瞳。
あなたはこうして最愛の愛犬と再会し、
一緒に虹の橋を渡って天国へと入っていくのです。
犬に限らず、愛するペットを亡くすのは本当に悲しいことです。
私もシファを亡くしたときは3週間ほど「ココロここにあらず」という状態になりました。
娘などは、私が後を追うのではないかと心配したそうです。
でもこの詩を読むと、先に旅立ってしまった愛犬が待っててくれて、
そしてきっとまた会える・・・そう思えます。
シファのことだから・・・
「あ、かーちゃん、来たのー?」って割と普通に出迎えてくれる気がしますが(笑)
この詩が、
ペットロスで苦しんでいる方の気持ちを少しでも癒やしてくれますように。。。
ちなみにこの詩には第2・第3章があります。
第3章は日本の方が書かれた詩だそうですが、第2章はやっぱり作者不明です。
私は・・・この第2章も好きです。
この章は・・・特別な誰かに出会えなかった犬たちのお話です。
ご紹介しておきます。
虹の橋にて
しかし、犬たちの中には様子の違う犬もいました。
彼らは誰にも愛されることのなかった犬です。
仲間たちが再び、それぞれの飼い主と再会し橋を渡っていくのを、
羨ましそうに見ていました。
この犬たちには、かつての飼い主という人は誰もいませんでした。
生きている間、そんな人は一人として現れなかったのです。
しかしある日、彼らが遊んでいると、
橋へと続く道の傍らに誰かが立っていることに気がつきました。
その人は、動物と同じようにそこに繰り広げられる再会を
羨ましそうに見つめているのです。
生きている間、彼は犬と暮したことがありませんでした。
彼も犬と同じように誰にも愛されてなかったのです。
ぽつんとたたずむ彼に愛されたことのない犬が近づいていきます。
なぜ彼は一人なんだろうと不思議に思うのでした。
犬と人、愛されたことのない者同士が近づいてゆくと、
そこに奇跡が起きました。
彼らは一緒になるべくして生まれたのです。
地上では巡りあうことができなかった、
特別な誰かとその愛する友として。
今、この虹の橋のたもとでようやくふたつの魂は出会い、
悲しみや苦痛をこえて友は一緒になるのです。
そして彼らは共に「虹の橋」を渡って行きました。
