今ではこんな仕事をしている私ですが、犬の飼養経験は全く多くありません。
初めて飼ったワンちゃんは子どもたちがまだ小学校に上る前。
迎えたのは6歳の柴犬の女の子。
今ではもう「繁殖引退犬」や「保護犬」という言葉はかなり知られていますが、
当時はまだそんな言葉すらなく、
今振り返ってみたらそれが、我が家と保護犬との絆の始まりでした。
一緒に居たのはたったの2年間。
脳の疾患で毎日のように発作を起こすようになり・・・安楽死させてもらいました。
今の私だったらしなかったであろう選択。
ちゃんと勉強して、しっかり介護してたと思いますが、
当時はインターネットさえそんなに普及してなくて、今のように情報は全くありません。
泡をふいてのたうちまわる彼女を見ていた私はもう、
終わりにしてあげたいという思いしかありませんでした。
でもそれは単に・・・私が見ているのが辛かっただけなのでしょうね・・・
ぷくぷくした身体が愛くるしくて、一目惚れしてしまった「アヤ」。
今は我が家の現役ワンコたちが走り回る庭で眠っています。

「安楽死」というのはペットの終活を考えるうえで必ず出てくる言葉です。
そこが「人間界」と大きく違うところでしょう(今の日本では、ですが)。
我が家のワンコ達の介護を考えるうえで、そして
飼い主様から託される高齢で介護の必要なワンちゃん達と接するたびに
「アヤ」のことは必ず思い出すエピソードです。
癌などの痛みで苦しんでる子を楽にしてあげたい・・・
そういう思いで下す安楽死の決断は、辛いけど間違ってないと思います。
でもアヤの場合・・・今考えるとてんかんの発作でした。
薬でコントロールしながら延命は出来たはずだと、今ならわかるんです。
私の無知が故に、アヤをたった8歳で死なせてしまった。。。
その後悔を常に胸において、
そしてこれからのワンちゃん達との出会いで同じ後悔をしないように
日々勉強していきます。